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幹細胞治療と幹細胞上清液(サイトカイン、エクソソーム)治療

[2024.01.03]

幹細胞治療と幹細胞上清液(サイトカイン、エクソソーム)治療の違い

幹細胞治療と幹細胞上清液(サイトカイン、エクソソーム)治療は全く別物で、幹細胞上清液(サイトカイン、エクソソーム)治療はエビデンスもないものが多く、安全性も効果も確立されておりません。また安全性の問題で日本以外では、投与は禁止されております。また現在他人由来の成分で幹細胞上清液(サイトカイン、エクソソーム)として市販されているものは、研究目的で人体使用目的としての認可がなく、医薬品ではありませんので、もし病気の治療目的として効果効能をうたう場合、その幹細胞上清液(サイトカイン、エクソソーム)自体が薬機法に抵触する可能性があります(関東信越厚生局確認済み)

Safety of cell therapy with mesenchymal stromal cells (SafeCell): a systematic review and meta-analysis of clinical trials.という色々な種類の幹細胞治療を横断的に研究した論文を見てみましょう。

これによれば、培養上清液、もしくはエクソソームは「細胞を含んだ本当の幹細胞治療」に比べて大きく安全性が劣ると結論付けています

理由としては

1、培養上清液を作る際に幹細胞を分裂回数の制限なく分裂させることになります(実際に幹細胞を投与する場合は、分裂回数に制限を設けますが、上清液では分裂回数の制限はありません)

2、人工的な培養により分裂回数が多くなればなるほど、細胞自体に遺伝子損傷が起きる確率が多くなり、細胞表面のマーカーや分泌物に異常が起きることがわかっています。そして、その異常な分泌物そのものが幹細胞上清液です。

3、未知のウイルスや感染症への感染リスクが拭い去れません

4、日本では研究機関が幹細胞を培養するときに生じた、本来は廃棄すべき上清液を無料で回収して、上清液といって販売している業者もいるくらい、そのような衛生的に問題のある状態の商品が大量に出回っています。

なお、当院や海外でも行われているような、造血幹細胞移植では、100年弱の間に上記のような原因の重篤な副作用は一例も報告されておりません。

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