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NK細胞による治療

※現在日本での治療は準備中で現在は行えません。→NK細胞自体は、予防目的で提供可能になりました

※当院はNK細胞をもちいた予防的治療の提供になり、癌発症後の治療目的では現在のところ行いません。

以下は一般的なNK細胞治療の解説としてお読みください※NK細胞は、体の免疫を担う免疫細胞の1つで、癌のような腫瘍を制御するのに役立ちます。免疫とは、体内に異物が入ることを防ぎ、排除するものです。私たちの身体は、免疫の力によって癌細胞を排除して調整しています。しかし、免疫が弱まることで癌細胞を抑制する事ができなくなります。そのような時、この癌細胞を直接攻撃するのがNK細胞です。NK細胞は体内で癌細胞を見つけると、指令を受けることなく癌細胞を攻撃します。NK細胞の特性を用いることで、生体防御の早い段階で癌細胞を発見して攻撃し、癌細胞を早いうちに対処する事が出来ます。そこで、この特性を利用したのがNK細胞による癌治療です。NK細胞が発見されたのは1975年とそう遠く前ではありません。故に、未だ未解明のことも多いのは事実です。NK細胞の数は、20歳がピークで、年齢と共に減少していきます。

国立がん研究センター がん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/immunotherapy/immu02.html
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6826624/

目次

NK細胞が癌細胞を攻撃するメカニズム

NK細胞は強力な異物攻撃作用を持ちますが、これを大量に投与したら、自分の正常な細胞まで攻撃してしまうのではないか?そんな不安をお持ちの方もいらっしゃるでしょうか。でも安心してください。

NK細胞は、がん細胞と正常な細胞を見分ける事が出来ます。細胞の表面にMHCクラスⅠというタンパク質があるかないかでがん細胞かそうでないかを見分けます。つまり、MHCクラスⅠがなければ非自己(=正常な細胞でない)とみなし、攻撃します。このようにして自分の正常な細胞を攻撃する事なく、非自己である癌細胞のみを攻撃します。NK細胞は癌細胞に対し、発見するとパーフォリンやグランザイムという物質により、細胞の膜に孔をあけて癌細胞を細胞死へと導きます。NK細胞は非常に細胞を殺す力が強いため、生体防御システムで厳密に制御されています。NK細胞が減少すると、そのシステムが狂い、非自己の細胞を殺すことが出来なくなり、癌や自己免疫疾患、感染症、慢性疾患などを起こしやすくなります。年齢とともに免疫力が落ちていくことは先ほど申し上げましたが、これは年齢とともにNK細胞が落ちてしまうことにも起因しています。


NK細胞が癌細胞を攻撃する様子(超解像顕微鏡と組み合わせた光レーザーピンセットにより撮影)
左の白い細胞=NK細胞
右の細胞=がん細胞
撮影:Imperial College London

このようにして、NK細胞は標的の癌細胞に対し直接攻撃していきます。

NK細胞による癌治療の効果のエビデンス、論文

NK細胞による癌治療とは、リンパ球の内、主にNK細胞を選択的に活性化し投与する事で、癌細胞自体を根本から根絶させる治療法です。ここで、NK細胞による癌治療の実際について、実際に患者に投与しその効果を観察した論文をいくつか紹介いたします。

1、脳腫瘍

患者は23歳女性で、中脳の視蓋という場所に腫瘍がありました。患者に静脈内投与でNK細胞を投与することが約6ヶ月間行われました。

以下、その患者の投与前後を比較した脳MRI画像です。

左:NK細胞投与前
右:NK細胞投与後

MRIの中央にある白い部分が腫瘍です。投与前後で腫瘍が明らかに小さくなっているのが分かります。つまり、NK細胞の投与によって、腫瘍をなくす事が出来ると示せました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15274367/
http://ar.iiarjournals.org/content/24/3B/1861.long

2、乳がん

A B

再発した乳がんの患者、合計36人にNK細胞を投与し、その効果を観察した研究を紹介します。以下、再発した乳がんの46歳の患者のCT画像です。

A:治療前
赤い矢印は腫瘍を示しています。
右乳房の縁に腫瘍(8.0×3.8×5.7cm)が示されています。
脇の下には腫れたリンパ節がたくさんあり、大きいものは約2.9×1.7×3.8cmです。

B:治療2ヶ月後
腫瘍のサイズは6.8×3.5×5.8cmに減少しました。また、大きく腫れたリンパ節も明らかに縮小しました。
以上の結果から、NK細胞の投与は癌を小さくすることが出来ると分かります。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5584889/

3、膵臓癌

ここで、切除不可能な膵臓癌患者にNK細胞を投与した研究を紹介いたします。臨床効果は治療後2~3ヶ月で観察されました。以下、実際の症例のCT画像です。

男性患者、51歳、T4NxM0、ステージIII

D:膵頭部癌、腫瘍サイズは約4.1×3.5 cm(赤い矢印)
E:2か月後、腫瘍は3.3×2.4cmに縮小しました。
F:3か月後、腫瘍は2.4×1.8cmに縮小しました

以上の結果より、切除不可能な膵臓癌にも、NK細胞の投与は効果的であることが分かります。

https://link.springer.com/article/10.1007/s00432-017-2513-4

「癌予防目的のNK細胞療法」

当院では、癌の予防効果を目指してNK細胞療法を行っています。治療目的では行っていません。

具体的なNK細胞治療の手順

  1. 患者様の血液を採血し、そこから血液中に存在するNK細胞を採取します。
  2. NK細胞を培養し、数を増やします。(1ヶ月程度)
  3. その後、増やしたNK細胞を静脈からNK細胞を点滴で静注していきます。NK細胞が多かった若い頃の免疫力の状態に近づくことができます。

ここで、骨髄幹細胞を取る際の方法として、骨髄穿刺と脊髄穿刺を混同している患者さんが多く見受けられます。

骨髄穿刺と脊髄穿刺の違いについて、こちらをご覧ください

NK細胞治療の副作用

大きな副作用はありませんが、微熱などの感冒症状が出ることがあります。

NK細胞治療で期待できる効果

上記に示したように癌縮小効果を期待できます。また、他の癌治療で治癒された方では、再発予防効果、また、他の癌治療と同時に行うことにより、相互の治療効果をパワーアップすることができます。放射線、陽子線治療の治療効果をあげることが可能です。

NK細胞の治療スケジュール

癌治療の場合は2週間に1回から月1回を目安に投与します。
癌治療後、再発予防の場合は3ヶ月〜6ヶ月に1回が目安になります。

NK細胞治療の治療費

通常1回 35万円ですが、このサイトをご覧いただいた方は、治療費を20%割引いたします。予約時にお伝えください。

予約、問い合わせ先

お問い合わせはお電話でお願いいたします。

03-5579-9400 東京都中央区銀座4−3−9

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