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Ⅱ型糖尿病への骨髄幹細胞投与における治療

[2022.01.10]

1.Ⅱ型糖尿病とは、どのようなものか
2.Ⅱ型糖尿病は、骨髄由来幹細胞の投与で治すことが可能
3.骨髄由来幹細胞を用いて糖尿病を根本的に治すことが出来る

1.Ⅱ型糖尿病とは、どのようなものか

Ⅱ型糖尿病は、生活習慣病で最も多い代謝異常の病気です。糖尿病にはどのようなものがあるのでしょう。糖尿病は二種類存在し、Ⅰ型とⅡ型があります。Ⅰ型は先天性であり、生活習慣病として称される糖尿病はⅡ型を示します。Ⅱ型糖尿病は、遺伝や環境要因の融合により膵臓にあるβ細胞がインスリン標識組織におけるインスリン抵抗性が増加する事で正常にインスリンが分泌されなくなることで起こる病気です。

2.Ⅱ型糖尿病は、骨髄由来幹細胞の投与で治すことが可能

実は、Ⅱ型糖尿病はBM-MSC(骨髄由来幹細胞)を静脈に注射することで治すことが出来るのです。ここで、実際にⅡ型糖尿病に対し、自家骨髄由来単核細胞(ABM-MNC)(自家=自己組織由来という意味)を移植し、インスリン必要量、及び体重、HbA1c(ヘモグロビン値)、Cペプチドおよびインスリン感受性を含む代謝指数の変化を調べた研究を紹介します。少々複雑になりますが、お付き合いください。

対象はⅡ型糖尿病の病気の期間が5年以上でインスリンと経口で糖尿病薬を使っており、HbA1c値が7.5%以下の患者7人に対し行われました。実験結果は投与開始から6か月間、毎月追跡されました。

結果、幹細胞の投与開始から6か月で7人中6人の患者がインスリン必要量を51%減少させることが出来ました。また、Cペプチドの応答の増加とインスリン感受性が大きく向上しました。以上の結果から、BM-MSC(骨髄由来幹細胞)を静脈注射によりⅡ型糖尿病を改善することが出来ることが証明されました。

Primary end point achieved:主要エンドポイント達成したもの
Weight:体重
Insulin requirement:インスリン必要量
HbA1c:ヘモグロビン値
ベースライン(最初)と比較して、6か月後、体重およびBMI、インスリン必要量が減少しているのが分かります。患者はHba1c値を53%以下に維持し、インスリン必要量を減少させました。インスリンは膵臓にあるランゲルハンス島B細胞という細胞から分泌されるホルモンで、食後に血中のグルコース濃度(血糖値)が上昇すると、血糖値を下げるために働きます。インスリンが分泌されないと血糖値が下がらないままになり、高血糖となり糖尿病につながります。
幹細胞の投与により体重およびBMIが減少したことで、幹細胞投与はダイエット効果もあると言えます

3.骨髄由来幹細胞を用いて糖尿病を根本的に治すことが出来る

当院では最新の再生医療である、幹細胞を用いたⅡ型糖尿病の治療を行っています。従来のようにインスリンを定期的に自分で打つ必要もなく、自らのインスリン分泌能を回復させることが可能です。大学病院などと連携し、安全かつ最先端の医療をお届けします。Ⅱ型糖尿病で悩んでいる方は、ぜひ当院の幹細胞治療を検討してみてください。

 

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