言葉が遅い?と感じたときに知ってほしいこと
お子さんの言葉の発達について、「同じくらいの年齢の子はもっと話しているのに」「健診や保育園で指摘されて不安になった」と感じている保護者の方は少なくありません。
言葉の発達には個人差が大きく、発語のペースもお子さん一人ひとりで異なります。そのため、「少し遅いかもしれない」と感じても、すぐに異常や病気と決まるわけではありません。一方で、言葉の遅れの背景に、聴こえや発達の特性が関わっている場合もあり、「様子を見てよいのか」「相談した方がよいのか」で迷うことも多いと思います。
本記事では、言葉の発達の考え方や年齢ごとの目安、受診のタイミング、家庭でできる関わり方について、できるだけわかりやすく解説します。お子さんの発達を見守るうえでの、ひとつの目安として参考にしていただければ幸いです。
※本記事に記載されている項目が全てではありません
※子どもの発達は個人差があります
※治療や診断については医師にご相談ください
「言葉が遅い」状態とは

同じ年齢のお子さんよりも、話す言葉の数が少なかったり、文章のような会話がまだむずかしかったりする状態です。原因として、身体的個人差や言語理解・聴力・脳の発達の特性、家庭環境があげられます。
ここでは以下2つについて解説します。
- 発語が少ない=必ずしも異常ではない
- 「様子を見てよい場合」と「相談した方がよい場合」
発語が少ない=必ずしも異常ではない
同じ月齢のお子さんよりも、話す言葉が少ないだけで異常や病気と決まるわけではありません。子どもの言葉の発達には大きな幅があり、同じ2歳でも話せる言葉が20語程度のお子さんもいれば、100語以上話して簡単なやり取りができるお子さんもいます。子どもの発達にはもともと個人差があるため、まずは「言葉の数」だけで判断しないことが大切です。
こうした、話し始めがゆっくりなお子さんを医学的には レイトトーカー(late talker) と呼ぶことがあります。レイトトーカーは珍しい存在ではなく、一定数のお子さんにみられます。成長とともに言葉が増え、就学前までに同年代のお子さんに近づいていくことも少なくありませんが、一部のお子さんではその後もことばの課題が続く場合があります。
一方で、レイトトーカーのお子さんの中には、その後に言葉の理解や表現の難しさが続く方もいます。こうした場合には、背景に発達性言語障害(DLD)などの発達特性が関わっていることもあるため、経過を見ながら必要に応じて評価していくことが大切です。「今は少ないけれど様子を見てよいのか」「早めに相談した方がよいのか」は、発語の数だけでなく言葉の理解や指さし・ジェスチャー、視線の合い方などコミュニケーション全体をあわせて見ていくことが大切です。
「様子を見てよい場合」と「相談した方がよい場合」
言葉が少ないと、「すぐに病院に行った方がいいのかな」と不安になる方も多いと思います。ただ、言葉の発達は個人差が大きいため、発語が少ないことだけで、すぐに異常と判断できるわけではありません。
しばらく様子を見てよいことが多いのは、たとえば次のような場合です。
- 発語は少なくても、視線がよく合う
- 指さしやジェスチャーを使って、気持ちを伝えようとする
- 「ちょうだい」「持ってきて」などの簡単な指示が、ある程度理解できている
このような場合は、言葉として出るまでに少し時間がかかっている段階といえます。コミュニケーションの土台が育っていることも多く、経過を見ながら言葉の増え方を確認していきましょう。
一方で、言葉以外の反応やコミュニケーションの様子もあわせて見ると、早めに相談した方がよいケースが見えてくることがあります。日本小児神経学会も、言葉の遅れでは原因を見極めることが大切で、聴力の問題や発達性言語障害、自閉スペクトラム症など、さまざまな可能性を考えながら評価していくことが大切と説明しています。
早めに相談を考えたいのは、たとえば次のような場合です。
- 発語が少ないうえに、名前を呼んでもほとんど振り向かない
- 指さしがほとんど見られない
- 簡単な指示の理解が乏しい
- 2歳を過ぎても、二語文がまったく出ていない
1歳6か月健診や3歳児健診は、とても大切な相談の機会です。「指摘はされなかったけれど、親として気になる」という場合も、かかりつけの小児科や専門機関に相談してかまいません。言葉の遅れは、早めに相談することでお子さんに合った見守り方や必要な支援につながりやすくなります。
年齢別チェックリスト|こんなときは相談を

お子さんの言葉の発達は、年齢によって見ておきたいポイントが異なります。ここでは、1歳6か月〜2歳ごろ、2〜3歳ごろを中心に、相談を考えてよい目安を以下年齢別に説明しますので、参考にされてみてください。
- 1歳ごろのチェックポイント
- 1歳6か月〜2歳ごろのチェックポイント
- 2〜3歳ごろのチェックポイント
1歳ごろのチェックポイント
1歳ごろは、喃語が増えたり、名前を呼ぶと振り向いたり、「バイバイ」などの簡単なジェスチャーが出てきたりする時期です。ただし、この時点でまだ意味のある言葉が出ていなくても、必ずしも異常とはいえません。
次のような様子がある場合は、一度相談を検討してもよいでしょう。
▢大きな音や名前呼びに、ほとんど反応しない
▢ 声のバリエーション(喃語)が極端に少ない、またはまったくみられない
▢「バイバイ」などの簡単なジェスチャーがほとんどみられない
1歳でまだ意味のある言葉が出ていないお子さんも一定数いますが、聴こえへの反応や全体のやり取りが乏しい場合には、早めに相談しておくと安心です。
1歳6か月〜2歳ごろのチェックポイント
1歳6か月〜2歳ごろは、意味のある単語が増えたり、指さしや身振りを使って気持ちを伝えたりすることが多くなる時期になります。言葉そのものだけでなく、理解やコミュニケーションの様子もあわせて見ていくことが大切です。
次のような様子が続く場合は、相談を考えてもよいでしょう。
▢指さしがほとんどみられない
▢「ちょうだい」「持ってきて」などの簡単な指示が通じにくい状態が続く
▢1歳6か月の時点で、意味のある単語がほとんどない、または増えていかない
1歳6か月健診は、言語やコミュニケーションの発達を確認する大切な機会です。少しでも気になることがあれば、健診の場で遠慮なく相談してみてください。
2〜3歳ごろのチェックポイント
2〜3歳ごろになると、単語だけでなく、二語文や簡単な会話が少しずつ増えてくることが多くなります。個人差はありますが、言葉の増え方や理解の様子、日常生活での困りごとがないかを見ていくことが大切です。
次のような場合は、相談の目安になります。
▢2歳を過ぎても、二語文(「ママ きた」「もっと みる」など)がほとんど出てこない
▢2歳半〜3歳になっても、家族以外にはほとんど言っていることが伝わらない
▢指示の理解が弱く、日常生活で困る場面が多い
ただし、1つ当てはまっただけで必ず問題があるとは限りません。気になる点がいくつか重なる場合や、保護者の不安が強い場合には、一度相談してみることをおすすめします。
3歳以降のチェックポイント
3歳を過ぎると、言葉の数だけでなく文章で伝える力や相手とのやり取りの力も少しずつ育ってきます。そのため、「どれだけ話せるか」だけでなく、「どのように伝えているか」も大切な視点になります。次のような様子がある場合は、相談を考えてもよいでしょう。
▢3歳を過ぎても、初対面の大人にはほとんど話が通じない
▢文をつなげて話すことが難しく、「単語」レベルの発語が続いている
▢視線が合いづらい、共同注視(いっしょに何かを見ること)が乏しいなど
3歳以降は、就園・就学に向けて言葉の力がより大切になってくる時期です。言葉以外のコミュニケーションもあわせて相談しておくことで、お子さんに合った関わり方や必要な支援につながりやすくなります。
年齢別 発語の発達の流れ(0〜6歳)

子どもの発語は、0〜6歳のあいだに少しずつ段階を追って発達していきます。はじめは喃語などの発声から始まり、1〜3歳ごろに初語や二語文が増え、3歳以降は会話や物語の形で気持ちや経験を伝える力が育っていきます。ここでは、年齢ごとの発語の発達の流れを大まかに見ていきましょう。
- 0〜1歳:声が出始める時期
- 1〜3歳:語彙爆発と二語文
- 3〜6歳:会話と物語の発達
0〜1歳:声が出始める時期
0〜1歳は、まだ「言葉」と呼べる段階ではありませんが、発語の土台が育っていく大切な時期です。はじめは泣き声とは違う声を出すところから始まり、その後、喃語や身振りを通して少しずつ人とのやり取りが増えていきます。
この時期は、意味のある言葉の数だけでなく、声を出すこと、人に反応すること、気持ちを伝えようとすることが育っているかを見ることが大切です。
| 月齢 | 発語・声の特徴 | コミュニケーションの様子 |
| 0〜3か月 |
「あー」「うー」などの |
声や顔に反応し、 安心すると声を出すことがある |
| 4〜6か月 | 「ばばば」「だだだ」などの反復喃語が増える | 話しかけられると声で 応じるような、やり取りがみられる |
| 7〜11か月 | 喃語の種類が増え、抑揚のある声も出てくる | 名前への反応、指差しの 始まり、身振りで気持ちを伝えようとする |
| 1歳ごろ | 「ママ」「ワンワン」 などの初語が出る子もいる |
身近な言葉への反応が 増え、大人とのやり取りがより活発になる |
まだ意味のある言葉が少なくても珍しくありません。大切なのは、声や表情、身振りを通して人と関わろうとしているかという点です。0〜1歳は、言葉そのものよりも、コミュニケーションの基盤が形づくられていく時期といえるでしょう。
1〜3歳:語彙爆発と二語文
1〜3歳は、発語の発達が大きく進む時期です。1歳ごろに初語がみられ、その後言葉の数が増え、二語文や三語文へとつながっていきます。
ただし、語彙の増え方や文章の長さには個人差が大きいため、目安は参考程度にしつつ、理解ややり取り全体もあわせて見ることが大切です。
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年齢 |
発語の目安 |
特徴 |
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1〜1歳6か月 |
初語、一語文が出始める |
理解している言葉は、話せる言葉より多いことが多い |
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1歳6か月〜2歳 |
語彙が増え、二語文が出始める |
「ママ きた」「もっと みる」など、言葉を組み合わせ始める |
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2〜3歳 |
三語文や質問の言葉が増える |
「なに?」「どこ?」が増え、会話らしいやり取りが育つ |
1〜3歳ごろは、いわゆる語彙爆発がみられるお子さんもいます。一方で、ゆっくり増えていくお子さんもおり、同じ年齢でも差が大きい時期です。話せる言葉の数だけでなく、言葉の理解、指さし、視線、やり取りの様子も含めて見ていくようにしましょう。
3〜6歳:会話と物語の発達
3歳を過ぎると、言葉の数だけでなく、文章で伝える力や相手とのやり取りの力も少しずつ育ってきます。短い会話から始まり、やがて理由を説明したり、自分の経験を順序立てて話したりできるようになります。
この時期は、どれだけ話せるかだけでなく、どのように伝えているかを見ることが大切です。
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年齢 |
発語・会話の目安 |
特徴 |
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3〜4歳 |
短い文章でやり取りし、理由を少しずつ説明できる |
「だから」「けど」などを使い、自分の気持ちや理由を伝え始める |
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4〜5歳 |
会話がよりスムーズになり、表現が豊かになる |
友だちや大人との会話が増え、形容詞や副詞を使った表現が広がる |
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5〜6歳 |
経験したことを順序立てて話せるようになる |
相手にわかるように説明する力が育ち、就学に向けた「聞く力」「話す力」が整ってくる |
このあたりからは、言葉の数だけでなく発音の明瞭さや文の組み立て、会話の流れ、相手に合わせた伝え方など、多面的にみていくことが大切です。就学に向けて、「聞く力」と「話す力」の両方が少しずつ育っていく時期といえるでしょう。
言葉の発達を支える関わり方

言葉の発達は、日々の暮らしの中での関わりによって少しずつ育っていきます。ここでは、0〜1歳、1〜3歳、3〜6歳の年齢別に、家庭で無理なく取り入れやすい関わり方を解説します。
- 0〜1歳:安心できる声かけが一番の栄養
- 1〜3歳:一緒に遊びながら「言葉のキャッチボール」
- 3〜6歳:会話と読み聞かせで語彙と物語性を育てる
0〜1歳:安心できる声かけが一番の栄養
0〜1歳の時期は、まだ意味のある言葉をたくさん話すわけではありません。人の声を聞いたり、表情を見たり、やり取りを重ねたりする中で、言葉の土台は少しずつ育っていきます。とくに大切なのは、身近な大人が顔を見て、声をかけて、反応を返してくれることです。
たとえば、抱っこをしながら「気持ちいいね」「おなかすいたのかな」と話しかけたり、歌をうたったり、あやしながらやさしく声をかけたりすることも十分な関わりになります。大切なのは、特別な言葉かけをすることではなく、お子さんの表情やしぐさに大人が反応していくことです。
泣いたらすぐに抱っこしなければならない、と考えすぎる必要はありません。「泣いている」「声を出している」「こちらを見ている」といったサインに、誰かが気づいて反応してくれることが大切です。こうしたやり取りの積み重ねが、「声を出すと応えてもらえる」「人と関わるのは安心できることだ」という感覚につながっていきます。
0〜1歳は、テレビや動画をつけっぱなしにするよりも、大人の顔を見ながら声を聞く時間を意識して増やすことです。日常の中で無理のない範囲で、お子さんに声をかけたり、目を合わせたりする時間を重ねていきましょう。
1〜3歳:一緒に遊びながら「言葉のキャッチボール」
1〜3歳ごろは、話せる言葉が少しずつ増え「伝えたい」という気持ちも強くなってくる時期です。この時期の関わりで大切なのは、言葉を教え込むことよりもお子さんとのやり取りを楽しみながら、言葉のキャッチボールを重ねていくことです。
たとえば、お子さんが「ワンワン」と言ったときに、「ワンワンいたね」「白いワンワンだね」と、言葉を少し広げて返してあげる関わり方があります。お子さんが「自分の言葉を受け止めてもらえた」と感じやすく、言葉を増やしていくきっかけにもなります。
また、絵本の読み聞かせや指さし遊びやごっこ遊びなどもおすすめです。正しく言わせることよりも「これなにかな」「いたね」「おいしそうだね」など、お子さんの興味に合わせて言葉を添えることを意識します。
動画を見るときも、見せるだけではなく「電車きたね」「次は何かな」と一緒に見ながら声をかけ合うことで、やり取りの時間に変えていくことができます。日々の遊びの中で、無理のない範囲で言葉のキャッチボールを楽しんでいきましょう。
3〜6歳:会話と読み聞かせで語彙(ごい)と物語性を育てる
3〜6歳ごろは、言葉の数が増えるだけでなく自分の気持ちや経験を順序立てて伝える力も少しずつ育ってくる時期です。日々の会話や読み聞かせを通して、語彙を増やしながら話の流れをつかむ力を育てていきましょう。
「今日、何をして遊んだの?」「いちばん楽しかったことは何だった?」など、一日の出来事を話す時間を少しでも作ると、お子さんが経験を振り返って言葉にする練習になります。うまく話せないときは、急かさずに「それでどうなったの?」「○○ちゃんもいたのかな?」とやさしく言葉を添えていくと話しやすくなることがあります。
読み聞かせも、言葉の発達を支える大切な関わり方のひとつです。ただ読むだけでなく、「この子はどんな気持ちかな」「次はどうなると思う?」と声をかけながら読むことで、語彙だけでなく、出来事のつながりや相手の気持ちを考える力も育ちやすくなります。
テレビやゲーム、動画などに触れる時間が増え、親として悩みも増える時期にさしかかります。すべてを控える必要はありませんが、ながら視聴が続くと親子で言葉を交わす時間が減りやすくなります。日常の中で、短い時間でも顔を見て話す時間を意識しながら、会話と読み聞かせを無理なく取り入れていきましょう。
どこに相談すれば良い?医療機関・相談窓口の選び方

言葉の遅れが気になっても、「まずどこに相談すればいいのかわからない」と迷う方は少なくありません。最初から専門機関を探すのではなく、相談しやすい窓口から順にたどるのがおすすめです。
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相談先 |
どんなときに相談しやすい? |
相談できることの例 |
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かかりつけ小児科 |
言葉の遅れが気になるが、どこへ行くべきか迷うとき |
発達全体の確認、必要な受診先の相談、専門外来への紹介 |
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1歳6か月健診・3歳児健診 |
健診の時期に気になることがあるとき |
年齢に応じた発達の確認、経過観察、地域の相談先の案内 |
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耳鼻科 |
名前を呼んでも反応が乏しい、音への反応が気になるとき |
聴力の確認、聞こえの問題の評価 |
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小児神経外来・発達外来 |
言葉だけでなく、理解ややり取り、全体の発達も気になるとき |
発達全体の評価、必要な支援やフォローの検討 |
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言語聴覚士のいる医療機関・療育施設 |
発音、言葉の理解、表現、会話の育ちを専門的に見てほしいとき |
言葉の評価、関わり方の助言、必要に応じた支援 |
日本では、1歳6か月児健診と3歳児健診が母子保健法にもとづく乳幼児健診として位置づけられており、市町村で実施されています。気になることがある場合は、こうした健診の場で相談してみましょう。
健診で「少し言葉が遅い」と言われた場合は、その場で対応してくれた保健師さんなどに相談すると、関連機関を案内してもらえるケースがあります。
受診や相談のときには、母子手帳を持参しましょう。これまでの発達の経過や健診の記録を確認しやすくなります。普段どのくらい言葉を理解しているか、どんな言葉を話すか、気になる様子があるかを簡単にメモしておくと、相談がスムーズに進みます。
どこに行けばよいかわからないときは、まずは、かかりつけ小児科に相談するだけでも十分です。そこから必要に応じて、耳鼻科、小児神経外来、発達外来、言語聴覚士のいる施設などにつながっていくことがあります。相談は「診断をつけるため」だけでなく、今のお子さんに合った見守り方や関わり方を一緒に考えるためのものでもあります。
まとめ|「うちの子だけ…?」と思ったときに
子どもの言葉の発達には、本当に大きな個人差があります。「早い」「遅い」だけで、その子の発達を単純に判断することはできません。
気になる様子があるときは、健診やかかりつけの小児科で相談することが、お子さんに合った関わり方を見つけるきっかけになります。早めの相談は、保護者の安心にもつながるでしょう。
大切なのは、発達には個人差が大きいことを忘れないことです。この記事で紹介した項目に当てはまるからといって、必ずしも発達の遅れがあるとは限りません。お子さんの育ちをあたたかく見守りながら、必要に応じて支援につながれる環境を整えていきましょう。
【参考資料】
NIH:言葉のマイルストーン
一般社団法人日本小児神経学会:Q72:言うことは理解できるのですが単語が数語しか出ないのは病気でしょうか?
子ども家庭総合評価票:表5「言語発達のめやす」
日本福祉教育専門学校:言葉の発達-こどもの発達段階の目安を知ろう

